---その6:産卵木回収〜サキシマ♂の悲しい性---
回収した産卵木
Canon IXY DIGITAL 300
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7月上旬。私はある間違いに気付いた。昆虫マットの袋の裏面に記載された飼育方法を鵜呑みにして、マットは感想気味に、そして産卵木は3時間ほどの加水を行ったわけだが、これは何とオオクワガタの飼育法だったのだ。ヒラタ系は立ち枯れに産卵するオオクワと異なり、土中の根の部分に産卵し幼虫も根を食べて育つ、いわゆる「根食い」のクワガタなのだそうだ。当然、土中であれば湿度は高めのはずなので、昆虫マットの水分も多めで、産卵木もまる2日は加水したほうが良いという。ということは現在セットしてある産卵木は、ヒラタにとってやたら条件の悪い状態ということになる。こんなことでは到底まともに産卵してもらえないだろうと判断し、セットから2週間ほどしか経っていなかったが、産卵木は一度回収し、新しく加水した条件の良い産卵木をセットすることにした。
別のプラケに二日ほど加水した産卵木をセットし、若干水分が多めと思われるマットで埋める。そこへ、元のケースから♀を移動させる。この作業を行う前日、♂が腕のない♀を大アゴで挟むという事件があったので、♂は♀と同居させないことにした。♀は交尾が済むと産卵に専念したくなるのだが、♂はお構い無しに何度も交尾を迫ろうとする(オトコってイヤだねぇ^^;)。そして♀が♂の要求を拒み続けると、♂はいらついて♀を攻撃してしまうのだ(嗚呼・・・オトコって・・・^^;)。今回は発見が早かったので大事に至らずに済んだが、悪くすると♀がバラバラの状態でケース内に散らばっていたるすることもあるという。そもそも、♂が交尾を要求したときに♀がそれを拒むということは、交尾が充分になされていることを意味する。♀は体内に♂から受け取った精子を蓄える器官を持っていて、一度の交尾で数ヶ月間産卵を続けることが可能だそうだ。そういう意味では、もう♂は必要ないのだ(自分で言ってて結構悲しいが^^;)。一方、回収した産卵木はマットに埋めたままひと月ほど保管する。卵は孵化までに2〜4週間ほどの期間を要するからである。大型個体を得るためには、なるべく初令のうちに回収して栄養価の高い餌に投入したほうが良いらしいが、あんまり割り出しが早いと卵が出てきてしまうという。卵で回収するとどうしても孵化率が下がってしまうとのことなので、飼育一年目の初心者としては、大きさよりも安全を優先させたというわけだ。・・・と言ったところで、樹皮はベロベロに剥がされ、一見して産んでいそうな気配だが、♀はかじるだけかじって全然産んでいないということも多々あるとのこと。やはり、過度な期待はしないほうが良さそうだ。
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