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pet and aquarium

---その3:謎クワゲット〜サキシマヒラタ襲来---



わたしはだれ?

Canon IXY DIGITAL 300
 平成13年5月。嫁さんの実家にて、宝の山が発見された。庭先の桜の切り株の根元から、大量のカブト・クワガタの幼虫が発掘されたのだ。この日採取した幼虫の数はカブトが10頭にクワガタが10頭。その前後に祖母が採取した幼虫を数に入れると、恐らく120頭は下らないと思われる。この他にカミキリやタマムシの幼虫もいくつか発見したが、それらには興味がないので採取しなかった。土を入れたバケツに一時的に収容し、ホームセンターへ飼育ケースと昆虫マットを買いに行った。マットのパッケージにはカブトとクワガタの飼育方法が記載されており、それを読むとどうやらクワガタの幼虫はカブトとは異なり、集団飼育はできないらしい。カブトが土中にいるのに対し、クワガタは朽木内部で羽化することは知っていたので、おそらくカブトほど簡単には飼育できないだろうと思っていたが、幼虫1頭に対し餌となる朽木を一本と、それを収納するケースが一つ必要ということになると、クワガタ10頭はとても飼育できそうにない。比較的大き目の2頭を残して、残り8頭は元いた場所に戻すことにした。
 カブトの飼育は、かつて作者が中学生だったころ、60cm水槽で38頭羽化させた実績があったので、きっと何とかなるだろうと楽観していたが、クワガタに関しては初心者も良いところである。昔なら図書館へ出かけたり書店で昆虫関連の書籍を物色したりということになったのであろうが、いまはインターネットという文明の利器あるので、比較的容易にクワガタに関する資料を得ることができた・・・のだが、あまりに容易に得られるので資料が膨大となり、しかも飼育法が人それぞれで、どれが良いのかよくわからない。しかも、カブトはどう転んでもカブトが羽化してくるのに対し、クワガタの場合は幼虫時代に種を同定することは、よほどのベテランでもない限り非常に困難である。クワガタはその種によって飼育方法も若干違ってくるという話なので、種の同定ができなければ益々暗中模索で飼育することになってしまうのだが、とりあえずは、マットの袋にあった「クワガタは乾燥気味のほうが良い」という言葉を信じてみることにした。
 ネットで検索した結果、クワガタの幼虫には「材飼育」「マット飼育」「菌床飼育」の大きく分けて三つの飼育方法があるらしいことが判った。それぞれの長所・短所も朧げながら見えてきて、ちょっと専門的な話にもついていけそうな自信があったので、@niftyの昆虫フォーラム(FKONCHU)に入会し、色々と相談させていただくことにした。他のフォーラムでもそうだが、@niftyは雑誌に連載を抱えるようなその道のプロと同じ土俵で会話ができる上、入会時に@nifty側の審査がありIDがしっかり管理されているために、ネットの掲示板にありがちな罵詈雑言や茶化しと言った荒らし行為が少ないという美点がある。昆虫フォーラムも例に漏れず、私の質問に親切に回答してくださる方々がたくさんいらっしゃった。それまでは、「いい大人がクワガタもないよな」と自分で苦笑いしていた部分もあったのだが、昆虫フォーラムでクワガタ飼育についての多大な知識を得ることができるに従い、「いい大人じゃないとクワガタは飼育できない」と考えを改めるに至った。とにかく、クワガタを飼育するには忍耐力と経済力と学習意欲が必要なのだ。カブトが完全に一年周期で卵から成虫まで成長してその年の秋には死んでしまうのに対し、クワガタは種によっては越冬して5年ほど生きたりする。それはまぁ、子供のころから知っていたことではあるが、何と幼虫の期間も2年以上あったりするのだ。つまり、場合によっては7年ほども生きるケースもあり、ピカピカのランドセルを背負った小学一年生が卵から飼育を始めると、成長してその天寿を全うするころには飼い主はニキビ面の中学生になっていて、昆虫などすっかり興味を失っているかもしれないのだ。そして幼虫を上手く育てるためには、発酵がどうとか菌糸がどうとか、とても子供の手には負えない世界に首を突っ込まざるを得ない。菌糸ビンに手を出そうものなら、一頭の幼虫を成虫に羽化させるまでに数千円の経費を要する。累代飼育を前提とするならば、クワガタは立派に、学術的考察を伴う「大人の趣味」と言えるのだ。

サキシマヒラタクワガタ♂

OLYMPUS E-10
 作者の捕ってきた正体不明のクワガタの幼虫について、いろいろ質問させていただく一方で、同じく昆虫フォーラムの会員の方から、サキシマヒラタという離島の珍しいクワガタの成虫を分けていただけることになった。5月も終わりに近づく頃、我が家にサキシマヒラタがやってきた。7cmを超える立派なものだ。こんな大きなクワガタが、この世にいるものなのかと正直驚いた。分けていただけることが決まってからこの方、毎日のようにサキシマヒラタの情報を検索し、そのくらいの大きさがあることは頭ではわかっていたが、実際にこの目で見てその迫力に圧倒された。試しに指を挟ませてみた(馬鹿ですね〜^^;)が、見事に穴が空いて流血した。この破壊力はノコギリやミヤマの比ではない。色々調べてみると、どうやら日本で一番乱暴モノのクワガタだそうで、成熟前に雌雄を一緒にするのはキケンだとか。とりあえずはケースを2つ用意して、片方に♂を、もう片方に♀3頭を入れた。ショップで買えば結構なお値段のこのクワガタ、元の飼い主はきっと大事に育てていたに違いない。一夏の飼育で終わらせることのないようにしっかりと飼育して、できることならブリーディングにも挑戦したい。ペアリングは、6月の下旬ごろの予定である。


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