---その18:サキシマ♂70mm羽化〜オオクワ仲間増殖---
サキシマヒラタ♂新成虫
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前回の更新以降も順調にサキシマの羽化が続き、1月15日にはついに最初の♂が成虫となった。この個体は他のある♂の個体Aよりも数日遅れて蛹室を作成したにもかかわらず、個体Aよりも一日早く蛹化した。蛹室および蛹の大きさもAをはじめとする他の個体群より一回り小さかったため、成熟が速かったのかもしれない。とは言うものの、(羽化直後のため)正確に測ったわけではないが、ノギスが体に触れないように注意して大雑把に測定してみると、何だかんだ言いつつも70mm前後の大きさはあるようだ。恐らく現時点で蛹化している♂の中ではこの個体が一番小さいと思われるが、それでも父親と同程度の大きさはあるわけで、今後羽化してくると思われる更に大きな兄弟たちがどれほどの大きさになるのか、実に楽しみである。
羽化直前の♂の蛹(個体A)
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サキシマに限らず多くのヒラタの大アゴには左右一対の大きな内歯があり、内歯と大アゴの先端までの間には小さな鋸歯が並んでいる。内歯がどの部分にあるかは亜種によって異なるが、サキシマの場合それはちょうど大アゴの中間あたりに位置している。この個体が蛹化して10日ほど経った頃、内歯の生え際(大アゴの中で最も太くなる部分)にプラモデルのパーツに見られるヒケのような窪みが左右共にかなり深く生じた。この個体の父親となる♂の大アゴにも片側にのみ同様の窪みがあり、一瞬は遺伝かとも考えたが、この個体の兄弟たちには見られないのでその可能性は低そうだ。幸い、羽化後はかなり浅くなり、僅かにキズがついている程度にしか見えない。穴がぽっかり開いているわけではないので、強度等に問題が出ることはまずないだろうと思われる。その代りと言うわけではないが、鞘翅の合わせ目に若干のシワができてしまった(写真では光源の位置の関係で確認できない)。原因としては蛹の時期に極度な温度および湿度の変化を受けるとそういった症状が出やすいとのこと。思い当たるとすれば羽化の数日前にコーヒー瓶から掘り出して人工蛹室に移したくらいなのだが、もしこれが決定打となっているならば、他の人工蛹室個体も同様の症状が出るだろう。この点についてはもう少しよく観察していきたいと思う。
能勢産オオクワ♂75mm
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さて、サキシマの話ばかり続いていたが、実はオオクワネタも隠し持っていたりする(単に前回更新時に書き忘れていただけだが^^;)。上に掲げた写真は、昆虫フォーラムのビートルズ広場において副議長をなさっている方が、一度手持ちのクワガタを手放して再スタートされるとのことで里親募集をかけていた際に立候補していただいたオオクワ(能勢産)♂75mmである。秋に別の方からいただいた69mmのオオクワ♂(ハイブリッド)も相当立派なものであったが、今回いただいたものは更にド迫力。いくら大人しいとは聞いていても、こいつに指を差し出す気にはちょっとなれない。(^^;)
また、上記の69mmのオオクワをいただいた方から再び里子のお話をいただいた。大変ありがたいお話だったが、サキシマがひしめく我が家の温室にはこれ以上成虫を収容するスペースがなかったため、急遽2人の友人にこの話をもちかけた。友人は喜んでこの話を受け、都合3ペア6頭のオオクワを送っていただいた。我が家でプラケースにセットして数日間保管した後、12月30日の忘年会の席で友人たちに引き渡したわけだが、♂の大きさが60mm台前半と決して大型ではないものの、ディンプル一つないとても美しい個体だった。三十路に首を突っ込むようになると、かつての同級生たちも多くが父親・母親となっており、忘年会にも子連れで来るようになるわけだが、やはり都会に住む子供の中には男の子でもクワガタ(というより虫全般?)をやたら怖がる子もいたのが印象的だった。とは言え作者も子供の頃は都会のド真ん中に住んでいたが、当時の作者がこのようなクワガタを目にしたら、怖がるどころか狂喜して手を伸ばしたに違いない。
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