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pet and aquarium

---その10:亜終令確認!〜卵と幼虫の成長について---


 8月上旬。タッパに引っ越したサキシマヒラタの幼虫たちは自家製発酵マットを嫌がらずに潜ってくれたが、あれ以来ほとんど姿を見せない。投入当初はタッパの底や側面でわずかにその姿を見ることができたが、ここ数日は生きているのか死んでいるのかもわからない状態が続いている。死んでしまうようなマットなら、次の割り出しに備えて仕込みからやり直さなければならないので、意を決して2つほどタッパを暴いてみた。すると中からやたら頭の大きな幼虫が出てきた。体の大きさは、前にタッパの壁越しに見た時とそう変わってはいないが、頭の大きさは直径で2倍以上に膨らんでいる。驚いて他のタッパも暴いてみると、ほとんど全ての幼虫が同じように成長していた。初令から亜終令に加令したのである。
上左:産卵直後の卵
上右:孵化直前の卵
中左:孵化直後の初令幼虫
中右:孵化から2週間ほど経過した初令幼虫
下左:亜終令幼虫

上段および中段:OLYMPUS C-2500L
下段:OLYMPUS E-10
 ここで、幼虫の成長について少し解説しよう。親虫が産卵した卵は、はじめは米粒のように楕円形をしているが、次第に周囲の水分を含んで球状に膨らむ。死卵や無精卵でなければ、気温の高い時期なら数日〜2週間程度で、秋口など気温が若干低くなってきても、ひと月もあれば孵化するようだ。孵化直前の卵は、幼虫の大あごの先端が赤く透けて見てる。幼虫は、卵から孵化したばかりのときは頭部が大きく、そこに申し訳程度の胴体がぶら下がっている。餌を食べると胴体がまず膨らみ、その胴体に引っ張られるように頭部も若干大きくなる。ただし胴体がまるで風船のように膨らんでいくのに対し、頭部は堅い殻に覆われているので、胴体ほどの成長は見られない。数字で言えば、胴体が孵化当初の3mm程度からわずか2〜3週間で1.5cmほどに成長するのに対し、頭部は当初の2mm程度のものが成長した胴体に引っ張られて縁が伸び、3mm程度になるだけである。よって、食べれば食べるほど胴体の割に頭部が小さいという印象を受けるようになる。ところが、頭部がいよいよ堅い殻の中に収まっていられなくなると、脱皮をして初令から亜終令となる。このとき一気に頭部が成長し、大きなものでは6mmほどにまで膨らむ。亜終令から終令への加令時も同様だ。ある幼虫は、深夜2時ごろにタッパを暴いた時点ではまだ初令だったが、翌朝7時ごろには亜終令となっていた。まだ下半身には幼虫時代の皮が残っていたものの、頭部はだいぶ膨らんで既にオレンジ色になっていた。はっきり言って、これにはかなり驚く。何しろ、さっきまで3mmだった頭幅が、数時間後にはいきなり倍になっているのだ。胴体の成長は頭部のように急激な変化はないが、毎日、目にみえて大きくなっていく。上に掲載した写真の中に一緒に写し込んだ爪楊枝と比較していただければ、その成長ぶりがわかるだろう。なお、今回は亜終令中期までの画像しか用意していないが、次回以降も機会があれば爪楊枝と一緒に撮影し、掲載していくつもりだ。


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