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pet and aquarium

---その26:クワガタ飼育にピリオド〜水草水槽の再開---


 前回紹介したセアカフタマタクワガタは、十数個の卵を残して♂♀とも他界した。産卵木を割ってみたところ、非常に状態の良さそうな卵だったのでかなり期待していたのだが、残念ながら一頭の幼虫も孵化することなく、累代の夢は潰えたのだった。結局、クワガタ飼育において良い結果を残すことができたのは、サキシマヒラタのみということになる。クワガタの飼育を初めた翌年、大量のサキシマをあちこちに里子に出し、「次に生まれたときは、ぜひ・・・」と里親希望の声もあったというのに、それらの声に応えることができなかったのは大変残念な事である。
 とは言え、全く虫に触ることができなかった子供たちが、臆する様子もなく原っぱで昆虫と戯れることができるようになったり、生命の誕生と成長、そして終焉までを目の当たりにできたことは、子供たちにとって大きな財産になったと言えよう。平成15年12月、最後のサキシマがその命を閉じたのをもって、クワガタ飼育にいったんのピリオドを打とうと思う。まぁ、何かの拍子にまた再開することはあるかもしれないが・・・。

再開した水草水槽
Canon EOS 10D / EF24-70mm F2.8L USM
Tv=1/40s / Av=5.6 / ISO200
 さて、話題はクワガタから大きく変わって、水草水槽である。平成16年の正月にこのサイトをリニューアルした際、アクアリウムとリクガメと、クワガタ飼育のコンテンツを統合して「pet and aquarium」としたわけだが、このコンテンツの一番古い記事に、7年ほど前にやっていた水草水槽の記事があるので、まだご覧頂いていない方はご一読願いたい。
 あの水槽は、結婚して最初に借りたアパートに置いていたものである。子供が産まれてくることになって、もう少し広いところに・・・と今の借家に引っ越してきた際、水草や魚は一時的に実家の水槽に預けた。引っ越しが片づいたら、今の借家で再開するつもりであったが、夏が終わろうとするある日の午後、嫁さんが産婦人科で検診を受けた帰り道に、側溝でザリガニを捕まえてきたためにザリガニ水槽になってしまい、水草水槽の復活はなくなってしまった。そして子供が産まれ、春の声が聞こえる頃、子供用のタンスを置く都合上水槽を撤去することになり、ザリガニは元いた側溝へとリリースされた。それから何年かが経ち、気づけば水槽の底にはヒビが入り、リクガメのケージとなってからは、もう今後魚を飼うことはないだろうと思っていたのだが・・・。

 平成15年11月。隣の大家さんの若奥さんが、文化祭の金魚すくいで13匹もの和金をすくってきた。紙張りではなく、針金と最中の皮でできたポイで13匹もの金魚をすくうのは、もはや達人の域に達していると言えるだろう。・・・それはさておき、若奥さんは以前から琉金や獅子頭などの金魚を飼っており、もうこれ以上水槽を増やすことができず、「もし良かったら、貰ってくれませんか?」と我が家に持ってきたのである。「金魚だ!! かわいい!!」と大はしゃぎする子供たちを見て、嫁さんも「じゃあ、とりあえずお預かりします・・・」と受け入れを承諾した。「さーて・・・これ、どうしよう」と、半分困ったような顔をしている嫁さんだが、作者にとっては渡りに船。これを呼び水に、一気にアクアリウムを再開しようって魂胆なのは言うまでもない。モノが金魚では水草などバリバリ食べられれしまうだろうが、来年の夏ごろには金魚も巨大化し、とても水槽で飼える状態ではなくなっているはずだ。そしたらヒョウタン池でも買って金魚はそこに引っ越し、空いた水槽で水草を・・・。素晴らしいシナリオである。フィルターは7年前に使っていたEHEIM 2213がある。さすがに高耐久性を謳うドイツ製フィルターだけあって、7年経っても全く問題なく動作する。ライトもADAの4灯式が(ファンは回らないものの)健在だ。水槽台も現在はすっかり灯油置き場になっていたものの、灯油缶の置き方を工夫すれば水槽の設置スペースは確保できる。つまり、必要なのは60cm水槽と底床の砂、濾材、カルキ抜きと餌くらいのものだ。
 早速、ショップにて必要機材を購入。うまい具合にセールなんかをやっていて、思ったより安く揃ってしまった。底床は大磯の下ごしらえ(酸処理)をしている時間がないので、洗わず使えるアクアプラントサンドを選択。で、せっかくのソイルなのだからと、そのうち全て食われてしまうと思いつつ、一応水草なんかも入れてみよう・・・ということでバリスネリア、アンブリア、アメリカンスプライトを購入。どれも成長が早いため、スターティングプランツには最適だ。帰宅して水槽と濾材を洗い、水槽台に設置してソイルを敷く。濁らないようにゆっくりと水を注ぎ、水草を植える。コントラコロラインでカルキを抜き、金魚を放す。11月だと言うのにこの日は暑く、バケツで待機していた金魚は気がつけば1匹既に☆になり、残りは12匹となっていた。いくらEHEIMとは言え、どう考えても60cm水槽で和金12匹は多すぎる。嫁さんと相談し、3匹をうちで飼い、残りは親戚のおばさんに託すことにした。
 翌朝、目が覚めると水槽のライトは既に点灯していた。嫁さんが、起きるなりライトのスイッチを入れたのだ。自分から率先してそういう行動に出るのは良い傾向だ。子供たちも目を輝かせて水槽を覗き込んでいる。大成功だ。3匹の和金は完全に家族全員の心を鷲掴みにした。・・・しかし、幸せな日々は決して長くは続かなかった。バケツに入った13匹の和金がやってきたとき、そして翌日、一匹が☆になったとき、それとなくは気づいていた。だから、メチレンブルーで薬浴もした。にもかかわらず、3匹の金魚は次々と粉をまぶしたようになっていった。白点病である。白点病は、言ってみれば魚の風邪みたいなものだ。水温が極端に低いときに発生し、水温を上げると治癒してしまう。そういう病気だ。ただし、それは濾過が十分に効いているときの話である。慌ててヒーターを投入して水温を上げてはみたが、立ち上げて3日やそこらの水槽で、しかも金魚すくいで表皮も鱗もボロボロ状態とあっては、治癒は夢のまた夢であった。水槽投入からわずか一週間で、3匹の金魚は☆となってしまったのである。

 こうして、魚のいない水槽が我が家に残った。60cm水槽に4灯式蛍光灯、密閉式外部フィルター、ヒーター、ソイル。そして物置から発掘してきたCO2システムに未使用のボンベ。役者は揃っている。シナリオにはない招かれざる客によって半年ほど繰り上がったが、我が家の水草水槽が再開したのである。バリス、アンブリア、スプライトに加えて、ウィローモスを巻き付けた流木を河原で拾ってきた石に立て掛け、ヤフオクで入手したヘアーグラス、グロッソスティグマ、パールグラスを植栽する。「お魚いないとさびしいよ〜」という子供たちの声に応えて、レッドファントムテトラ、オトシンクルス、ミナミヌマエビ、イシマキガイを投入した。なかなかどうして良い感じである。今はまだそれぞれが「ただ植わっているだけ」という感じだが、これが繁茂してくれば、相当見応えのある水景が完成するに違いない。期待は高まるばかりだ。ところが・・・!!(次回へと続く)


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